我が子を英語ペラペラに ~多嚢胞卵巣症候群で体外受精、自然妊娠ともに経験して~

不妊治療の体験談、子どもが英語をペラペラに話せるまでを綴っていきます

子どもから親をクビにされないために③(完)

前々回と前回のブログに引続き、今回も「親業」について綴っていきたいと思います。

 

子どもが青年期(15歳から25歳)に入ると、子どもから親をクビにされてしまう親たちがちらほら出てくると、トマス・ゴードン博士は言います。

 

親が、子どもが大事にしている価値観や信条を踏みにじり、自分色に変えようと熱弁をふるい、子どもが反発すると口論となる親は、子どもから嫌われ、子どもから親業を解雇されてしまうようです。(親の態度ゆえに子どもが家庭を放り出してしまう状態)

 

子どもは、自分の基本的人権を脅かす親に対して、自分の自由の確保のために(親と)猛烈に戦い、親から離れていこうとします。

 

親は誰しも自分が一番大事にしている価値観を自分の子どもに伝えたいという、強い欲求を持っています。

 

子どもが親の考えを受け入れなければ、失敗だと感じ、子どもが自分の考えを受け入れるまで自分の考えを「押し売り」し、子どもに叩きこもうとします。

 

親は子に、長々としゃべり、おだてたり、バカにしたり、脅迫、注意、教訓、説教、辱めなどをし、自分の正しいと思うことを子どもに強制しようと奮闘します。

 

トマス・ゴードン博士は、

子どもに説教せずに、自分の知識や経験を子どもと一緒に分かち合い、強制せずに自分(親)の考えを述べ、要求せずに提案をし、自分(親)の考えを子が受け入れないからといって、辱めず、自分(親)の考えを子が受け入れるか否かは、子どもの責任にゆだねておくべきだと助言しております。

 

親は寛大に子どもに知識や経験を分かち合っても説教はしてはいけない!親の意見を子に話すことは大いに結構だが、決して強制してはいけない!サッと鮮やかに優雅に引っ込み、後は子どもに自分の意見が受け入れられるかどうかを親は見届けるのみだ!とトマス・ゴードン博士は親たちに訴えています。

 

多くの親にとって、子どもはステータス・シンボルです。

 

自分の子どもが、学校の成績が良く、社会的に成功し、加えて音楽センスや運動能力が良ければ、親は大変満足します。

(後は顔面偏差値が高いとか、スタイルがいいなども、親にとっては嬉しいことかもしれません)

 

親の中には、自分に価値と自信と自尊心をもたらしてくれるように子どもを利用し、「良い子を育てることで」頭の中がいっぱいになる親がいます。

 

親の中には、親は自分の子どもを「自分の延長」と考えたり、自分がなれなかったものに子どもをならそうと、一生懸命努力する親がいます。

 

 

心理学の世界に「離別」という言葉があるそーで、この離別が健全に機能していれば、相手(子)の独自性を許容し、相手(子)と自分(親)の行動の違いを受容することができるようです。

 

自分の思い描く青写真から子どもが外れようとすると、子どものことが許せず、子どもの行動を修正せずにはいられない親は「間接的自己受容」に依存している傾向が高い人間だと言えるそうです。(他人の評価を気にし、自分が悪い親に見えるような子どもの行動が許せない。自分の子どもが他人からどう評価されるかで自分の満足が大きく左右される親は「間接的自己受容」に依存しているらしいのです。)

 

子どもを自分とは全くの別の一人の個人ととらえれる親は、子どもに独自の「プログラム」を喜んで作ってやれる傾向が高いようです。

 

子どもは親とどれだけ違っていても、また、親の青写真からどれだけかけ離れた存在であっても、自分がなれる能力のある者になる権利を持っています。

 

 

 

 

アメリカでも日本でも、多くの親が(特に母親が)夫婦関係よりも親子関係に重きを置いている家庭が多く、「子ども第一主義」の家庭では、親が子どもに大きく投資するため、子どもが良い結果を出すことを大いにあてにしているよーです。

 

親は、子どもが失敗する経験をしないように保護し、あらゆる危険から守らねばならないと考え、自分の子どもが過ちを犯すことや人生でつまずくことが許せません。

 

トマス・ゴードン博士は、親たちに、子どもとの関係をもっと気楽な関係にするように!と訴え、子どものことより夫婦関係を第一に考えるように!と訴えております。

 

また、

子どもが親を必要とするときはかまってあげて子どもが親を求めていない時は子どもの生活に介入しないように!、子どもに関心を持ちつつ心配はしても過度に心配し過保護にならないように!、親は「子どもは子ども、自分は自分!」という態度で子どもを見守るように!と強く訴えています。

 

子どもの人生のプログラムを代わりに自分がやってやりたい欲求を捨て、子どもには子どもの人生や生活があるのだから、子どもに自分を形成し、確立する自由を与えるべきだと考えなければならないとトマス・ゴードン博士は述べています。

 

 

ほとんどの親は、よく考えもせずに、親に何の具体的な影響もない子どもの行動を変えなさいと口やかましく、うるさくいい、批判すると博士は指摘しています。

 

具体的な例でいえば、露出の激しい服を娘が着ていたり、子どもが髪の毛をピンク色とか金髪にしたら注意する親のことです。

 

 

 

私は少し前に、お医者さんを息子(20代)に持つ職場の女の先輩からこんな相談?愚痴?をされました。

「うちの息子、コロナワクチンを打たない!って言って、医療者なのに未だにコロナワクチンを打とうとしなくて、私が泣いて訴えても、怒って息子を罵倒しても、息子は全くきく耳をもたなくて、息子があんな風に私に歯向かうなんて…ショックで、、、昔はとっても聞き分けの良い子だったのに。もう私、疲れちゃった。どうしたらいいのやら・・・。」との内容でした。

 

トマス・ゴードン博士に言わせたら、医師である息子が自分なりにコロナワクチンの効果や副作用などを総合的に判断した結果、自分はコロナワクチンを打たない!って決めたのだから、母親が「医療者はみんな打ってるんだから打ちなさい!医療者を志す人間としてコロナワクチンを打つことは義務よ!」と頭ごなしに訴えても、、、その息子には響かないだろうし、息子が仮にコロナワクチンを打っていないことで、勤めている病院から何かしらの処罰を受けたり、コロナに感染して病院内でクラスターを発生させて新聞に載ることがあっても、それは息子の問題であって、母親はとりあえず自分の意見は息子に伝えたのだから、あとは見守るべし!ってことなのでしょうね…(+_+)

 

 

(でも、ぶっちゃけ、子どもがキャバクラで働くって言い出したら、止めない親っていないだろうし、逆に「人生経験だから、せっかくならNO1キャバ嬢に登り詰めなさい!」なんて娘の背中を押して言える親ってちょっとクレイジーじゃね(;一_一)?)

 

まぁ、子どもの未熟さや欠点が親には見えてしまうため、ヒヤヒヤして口を挟みたくなる親ご心が全て悪だとは私は思いませんが、「ほら見たことか!」くらいで済ませる度量が親にも必要なんだとは勉強させられました(´_ゝ`)

 

 

トマス・ゴードン博士は、

子どもの人格を否定したり、恥をかかせたりする親は、「youメッセージ」を多用している傾向にあるため、「iメッセージ」を使うようにと助言しています。

 

また、子どもの話を聞くときはあーだこーだと口を挟まず、ただ黙って静かに相槌を打ち、聞き役に徹するように!とも助言しています。

 

私は博士のこの助言を聞いて、発達障害のCRAFTプログラムを思い出しました(´ー`)

 

CRAFT プログラムとは、アメリカで依存症者(アルコール中毒や薬物中毒の人)の家族への支援として高い効果が証明されている家族支援の方法なんですが、、、

 

日本では欧米諸国とは異なり、ひきこもりをはじめとした治療抵抗性の高い人の家族支援方法としてCRAFTプログラムが導入されています。

 

 

CRAFTプログラムとは、問題行動をとる本人へ、罰によって行動を減らすことではなく、正の強化によって行動を増やすことを重んじている方法となります。

 

例えば、仕事もせずに昼間っからずっーと酒浸りな息子、もしくは夫がいたとします。家族は酒を飲むな!!仕事探しに行け!!と正論をまくしたてて怒ったり、泣いて訴えます。でも、なかなかうまくいきません。

精神科に受診して!と家族で本人を病院に無理やり引きずって行ったとしても、あまり効果はないと言われています。

 

 

 

精神科の医師が

「家族が陥りやすい9つの罠(傾向)」

について説明しているものです。

↓ ↓ ↓
①先に言い過ぎてしまう
(家族はこの問題をなんとかしたいと思うので、気持ちが焦ったり、何とかしたい、と思うばかりに、先に口を出して言い過ぎてしまうのですが、この家族の行動には効果がありません)


②言葉が多すぎる
(家族は心理的にこの問題にいっぱいいっぱいなので、溢れんばかりの気持ちが胸の中にあるため、当事者本人へ言い出してしまうと止まらなくなり、ブワ〜と感情や言葉が出てしまいます。言葉が多すぎれば、本人に伝わる内容が薄くなるため、これも効果がないと言われています)


③正しいことを言いすぎる
(家族は当事者本人の何が問題なのかを分かっているため、本人の問題行動に色んな指摘や説明をして正論を述べてしまいます。人は他人から「あなたの行動はこんなにも間違っている!!」と言われた場合、「はい、わかりました」と素直に行動修正できるのか?
人間はそんなに簡単に行動修正できる動物ではありません。正論を言われすぎると、反発する気持ちが芽生え、素直に受け止めれなくなり、効果が起きません)


④答えを出しすぎる
(本人は答えに辿り着けないため、家族がどうしても本人へ「こーしたら?」や「あーしたら?」と答えを出すようになってしまい、本人に効果的なアプローチができません)


⑤相手の粗が見え過ぎる
(家族は本人の粗を指摘します。本人は自分の欠点を受け入れれません。)


⑥先回りして考えすぎる
(家族は本人へ、先々の不安を口に出してしまいます。)


⑦感情的になりすぎる
(家族は感情的にならざるえません。ですが、感情的に伝えたことは本人の心には響きません。)


⑧起きてないことを恐れすぎる
(家族は常にドキドキ、ハラハラしてしまい、精神的に不安定な状態では本人へ効果的なアプローチは出来ません)


⑨事実をきちんと見せてなさすぎる
(本人にありのままの状況をみせていない。また、家族は本人から嫌な思いをさせられたことを上手に言葉にして本人へ伝えれていません。)

 

 

この9つの家族の行動は、問題行動をとる本人の行動改善にはつながりません。

 

精神科の医師が効果的な家族のアプローチ方法はコレだと述べています。

↓ ↓ ↓

①先々口出ししないで、何事も後出しする
②本人より言葉数を減らす
③人は正しいことを言われても変われない
④答えを出すのはいつも本人にしましょう
⑤本人の粗が見えてもいいが、指摘は慎重にしましょう
⑥先回りして考えすぎないようにしましょう
⑦本人が感情的になっても、こちらは感情的にならずに理性でいきましょう
⑧事が起きてから動くようにしましょう
⑨事実をきちんと見せるようにしましょう
、自分の気持ちを伝わるように伝えましょう


※効果的なことをやり、効果的でないことはやらないようにしましょう


大事なこと
①自分が望んでいることは何か?
②出来てないことより、出来ていることに目を向ける
③本や講義は読んだり聞くだけでは身につきません
④craftプログラムでコミュニケーションのコツや技術を身につける
⑤失敗してもかまわない、失敗を糧にやる
⑥小さな成功を積み重ねる


コミュニケーションスキル
↓↓↓↓↓
①「私」を主語にした言い方にする
(「あなたは〜よ!!」など、粗を指摘される言い方は本人にとって気分が良くないので、大抵聞き流されるか、反発されます。「あなたが〜だから、私は心配なの」など、私を主語にしましょう。だそうです)


②肯定的な言い方をする
(「こうしなければ、こうなるよ!」という言い方はやめて、「こうしたら、こうなれるよ」と柔らかい感じで伝える)


③簡潔に言う
(長々と言われると、大抵聞き流されます。本当に本人へ伝えたいことは、簡潔に伝える。「〜するのを減らしてくれたら心配しなくてすむ」など。)


④具体的な行動に言及する
(日本人は曖昧ないい方をしてしまう傾向にあります。「ゴロゴロして何もしない」と本人へ言ってしまうと、本人の反発心に火がつきますし、本人的には何もしてなくはないと考えています。「〜の時は、〜しておいて」など具体的に伝えると効果的です)


⑤自分の感情に名前をつける
(怒った表情や、泣いて訴えてもあまり本人へは伝わりません。「〜されたら怖い」、「〜されたら悲しい」など、感情を言葉にして伝えると効果的とされてます)


⑥支援を申し出る
(「急にイライラされても困る!」と本人へ伝えるより、「何かあったの?話し聞こうか?」と支援を申し出てみる)


あとは、相手褒めたり、「助かる」という言葉を言うようにする。

 

だそうです。

このCRAFTプログラムは、意思疎通がなかなか困難な家庭に対して推奨されているやり方ですが、どの親子関係においても使えるコミュニケーションスキルだと私は思っています。

 

長くなりましたが、読んでいただきありがとうございますσ^_^;笑

 

私の夫は、発達障害傾向が強いため、意思疎通が普通の人より円滑にできません。(といっても、どもるとか、アポったりするわけではなく…、、、普通この場面でそんなこと言わないよね?💧って、妻である私を凍りつかせることがたびたびあるのです。)

だから、私は自分なりに発達障害のコミュニケーションについて色々な文献を読んで勉強してきました。そうして、たどりついた答えは、発達障害うんぬん関係なく、人と人とのコミュニケーションにおいて、マウントをとらず相手を見下さずに対等にみること、人と自分は違う考えや世界観をもっていることを理解することが大切だとわかりました。ただ、頭で理解するのと、実際に感情をコントロールすることは難しいので、争いを回避するのは不可避かもしれません(⌒-⌒; )笑

 

愛する我が子から、「もう親やめてくれない?」って拒否られないように、ほどほどに教育ママしていこうと思います。